北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

留萌ヒルクライムのレースレポート

B2の遠藤です.先日行われた留萌新聞社杯のレースレポートを書かせていただきます.パワーがわからなく,感覚的なことしか書いていないのであまり参考にならないかもしれません.

 

【前日まで】

 旭山をとにかく登る.ベストタイムは2分42秒でまずまずだが,複数本こなすと平均タイムが全くでない.本番は一発勝負ではなく平坦も含めた5分走2本なので,2本目でしっかり回復できるかが課題だなと感じた.45分近くレストはもらえるが,旭山の練習はレストをダウンヒル含めて3,4分に抑えたりもしてみた.それでも一週間前の段階でベストタイムはどんどん上がっているが,平均タイムが上がらない.もともと高順位は見込めない大会だったので,切り上げて直前一週間は手稲山に登ったりなどして今後を見据えた練習にシフトした.

 盤渓に行くと,ちょっと踏み方とペース配分を変えただけで30秒ベストタイムを更新できた.がむしゃらにのぼるのも重要だが,技術面での伸びしろが大きいのでもっと頭を使って練習すべき.

 

ワットバイク3分走 340W(5.0W/kg)

 

【当日】

 4時間半睡眠くらい(?)車でもいつものごとく寝れず,現地に到着.はじめ天候は良くなかったが,問題なし.試走ではコースを二周.登りはヘアピンカーブの後の直線が盤渓くらいの勾配で,それを乗り越えれば8% あるかないかくらいの勾配が単調に続くコースだった.旭山より登りパートが体感的に長かったので,ダンシングは極力封印して一定ペースで踏み,ラスト300mはもがくイメージで行こうと決めた.平坦はそんなに踏まなくても速度が出た.目標はあわよくばシングル.5分半切りは必須.

 

 あっという間に招集がかかり,出走.一本目.スタートはうまくいき,平坦もそんなに踏まずに45キロくらいキープ.丹羽とペアだったが,普段旭山に上っている感じでなんとなく実力差は把握していたので,彼を目印にペースを保つ.一本目はあえてアウターで登り切り,ラスト直線は振り絞ってダンシングでゴール.

 

05:27.840 12位/22人

 

 一本目が終わった後,足を軽く回しながら回復.5分ほどしてスタート地点へ戻る.部員と話しながら休憩しているうちに,思ったより早く招集された.心拍は戻り,一本目と同じように走れそうな状態にまで回復しきったので一安心.ほどなくして出走.一本目同様,軽めのギアで徐々に上げていく.回復したとはいえ,1本目以上に踏める脚は残っていないだろうと思ったので,平坦は念のため少しペースアップ.一本目より5秒ほど早かったらしい.登りは一本目とは違い,最初の急こう配でインナーに入れて乗り切ったのち,アウターに戻して再びもがく.一本目よりも丹羽との差が縮まっていたようだった.フィニッシュ.

 

05:26.934 13位/22人

 

結果 Σ=10:54.774 12位/22人

 

 5分半は切れたものの,シングルには及ばず.10位と2本とも10秒ほど差があったので壁は大きいと感じた.

 

【反省】

 ペース配分,ギアの選択,ダンシングの使いどころなどに関してのレース中の判断はかなりうまくいった方だと思う.2本ともほぼ同じタイムを出せたことなどから,登りの実力がない自分の今出せる最大値は出せたと思うので,順位や他の部員との差を抜きにして考えれば,満足のいく内容ではあった.

 自分の中での課題としては,ヒルクライム中に極端にケイデンスが落ちてしまうことだと思った.それなりのペースで踏もうとすると,70rpmを下回るくらいのペースでしかパワーが出せないので,結局重いギアで踏ん張ってしまうことが多かった.ケイデンスが低くてギアが重いと,ケイデンスが高くてギアが軽いのに比べて疲労の回復が遅く足にダメージが大きいことは,平地でこの問題を解決できた自分にとってはよく知っているところなので,登りでケイデンスを上げる練習をしていくべきだと思った.今回のコースや,普段急こう配で自分が他の部員よりも極端に疲れてしまう原因はここにあるのではないかと考えた.

 今後も登りが重要なレースが続くので,パワートレーニングをこなすだけでなく,今回感じたケイデンスの問題などの技術的な面により注目して,一回一回の登りの練習を大切にしていきたい.今後は毎回具体的に目標を立てて練習し,その結果の考察をして練習日記に記していこうと思います.練習日記をただの日記にするんじゃなくて,自分の振り返りの場したい.

 

 最後に,今大会も応援してくださった皆さん,本当にありがとうございました.来年は5分切りを達成します.