北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

強くなったのか?


最近何となく踏めるようになってきた、気がする。パワーはとても指標になるけど、パワーが出ればいいってもんじゃないと思う。まぁ出せるに越したことはないけど、同じ速さで走れるなら高いパワーも飾りでしかない。ttとか特に、人より低いパワーで同じタイム出せたとしたらそれは風ががーとか言うけど、勾配にペダリングを合わせるとか上手く速度に乗せるとか、そういう低い出力で速く走る技術もあると思うんですよね、知らんけど。

ちなみにここ3回分くらいの日誌、全部「知らんけど」で終わってる。



9/1
札幌のお強い同年代の方々とロング練。先週と同じコースで、適宜ばちばち。自分はただただ着いていけるところまで着いていくのみ。結局先週と違い明日もしっかり練習するからということでショートカットして帰宅。先週よりは調子上がってるかな?平坦でもしっかりローテすることが出来た。もっと強くなったら楽しいんやろうなぁ、今でも楽しいけど。練習では登りきってからそのまま踏むとか、千切れてからも踏むとか、本番を想定した走りを心がけてみた。
175km 5h50m


9/2
新納さんに車を出していただき、ペーサーの練習。バイクはバンクでもやってたし、その上バイクは後ろに当たってもいいようにローラーが付いてたから安心やったけれど、車は初めて。
ヨシダと二階堂さんの3人でやるが、全体を通してバラバラになりがちで、長時間ペーサー、という訳にはいかなかった。
自分も行きしなにゆっくりペースに少し油断していたらがつっとペースが上がったときに付ききれなくて千切れてしまった。その後はすぐ後ろ待ちになって、やり直し。行きしなは登りはそこそこ緩めだった。
帰りしなは下り基調なので目いっぱい寄せるように意識した。少しの上りも惜しみなく踏んで、5cmも後ろに下がらないようにしたらかなり楽だった。結構序盤で1人になってしまい、その後もいい感じにできていたが、後ろ待ちということで中断。道中ぽつんと止まって後ろを待ち、もう一度再開。その後は街中に入ったらへんで最後ペースが上がってきて、時期的にもあまり上げたくなかったので程々で離れて流し。
注意点は2人で並んで入ることがあるなら、2人がしっかり後ろに入れるようにお互いに考えつつスペースを使わんといかんことくらい。
カーペーサーに慣れることが出来てとても有意義でした。新納さんありがとうございました。
126km 3h50m


9/3
おふ。
ヨシダのワイヤー替えを手伝ったり、小野さんに行ったり、晩飯食べにいったり。


9/4
ツール前最後の追い込み。
手稲山で20min1本の予定だったが、台風の影響?で爆風が吹いていたため、橋から先は危険と判断、橋までの8分走に。
備忘録としても、もしかしたら来年の後輩が見るかもと普段は書かない出力も。
橋まで→7:58 324w 5.5w/kg
ちなみに先週の手稲山フルは23:50 304w 5.15w/kg。
橋までは最後もがき倒すことはせず、出力キープで走った。その後2min1本やったけど橋からでやったからか、風が爆風&目まぐるしく変わり、一定出力が難しかった。387w 6.6w/kg。
まぁへぼいけど、使い方やと信じることにした。
33km 1h24m


9/5
サイクリングのみ。10kmほど。
小野さんでバイクの最終チェックをしてもらう。ニッセンケーブルに変えて確実に軽くなって、わーいって喜んでたけどプロのメカニックに整備してもらうとさらに軽くなった。ワイヤーの取り回し、切り口の処理、オイルアップ、やはりプロは違う。これは確実にプラシーボやないはず。もう一度言う、プラシーボではない。

チャリは完璧、サポートも万全、後は己やな。

ツールへ。

こんにちは、二階堂です。

今週末はツールド北海道です。
いよいよと感じる者もいればようやくと感じる者もいると思いますが、僕は後者です。
今季は函館に移行し新生活やテスト実験レポートにまみれつつ怒涛の日々を過ごしてきました。週末も高頻度で札幌へ帰ってレースに出場し、なかなか濃い5ヶ月でした。独りで練習する事が殆どになり練習時間も短くせざるを得なくなりましたが自分なりに考え、来年の(競技継続をかなり左右する)研究室配属がかかった前期のテスト期間も首の皮一枚くらいですがどうにか練習を続けてきました。正直に言うと去年の事故前のパフォーマンスに戻すのが精一杯でした。無酸素域のように明らかに強くなった部分もありますが、一方で距離耐性や地脚等で少し伸び悩む領域があり差し引きゼロな感じです。これは別に同情してほしいわけでも環境が良ければ云々とか言い訳をしたいわけでもありません。独りで練習しても強い人は強いはずですし、時間がなくても強い人はいるはずですし、今季のようにその両方の条件が揃った上でも強い人は確実にいるはずです。僕のパフォーマンスや調子がイマイチなのは正真正銘僕自身の実力です。
パフォーマンスがどうのとか一丁前に言ってみてますが、僕はそもそも凡人です。1年の時から手稲山30分切ったり表彰台に立ったり急に実力を伸ばしてきた人間ではありません。ただただ地味に練習を続けてきました。大学になって自転車競技を始め、自転車に乗るのがひたすらに好きだったので淡々と乗り続けてきました。冬も含めモチベのムラはほぼありません。去年は先輩方の力によって表彰台に立たせていただきましたが去年も今年も優勝からは程遠く、同年代の人達が努力をした上でしっかり結果を残し表彰台に立つ様を指を咥えて見る事しか出来ませんでした。
しかし、つい最近ようやくエリートカテゴリーの表彰台の1番上に立つ事が出来ました。長距離のロードレースでもクリテリウムでもなく、たった2分弱のタイムトライアルですが自分の努力や得意分野が結果に繋がり自分の力でようやく立てた表彰台の頂点。そこからの景色は最高でした。その経験からどんだけ地味な奴でも、伸び悩んでいても、続けてれば勝てるんだとわかりました。
正直、長距離は苦手です。最近は部内外の先輩や後輩とロング練する度にボコボコにされています。だいたいその日調子悪い人よりかは先行する、的な。でもボコボコにされる度自分なりに成長しています。内心『二階堂は厳しいだろう』と思ってる人もいるかもしれませんが、ぜひその期待を裏切って見せましょう。そして後輩やいつか入部する未来の後輩に、入部当初の実力が無かろうが背が低かろうが水産学部であろうがなんだろうがプロの方々に食いついていける事を証明してみせます。応援してくれる人がいる限り、この脚が消えて無くなるその時まで踏み続けます。完走するかどうかとかは考えません。自分の全てを出す事だけを考えます。目の前の一漕ぎ一漕ぎに集中し、それが3日目のゴールまで繋がるように。

去年の自分や亜門さんの事を忘れずに楽しんで全力で走り抜いてきます。

応援よろしくお願いします。