北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

ツール・ド・北海道 市民レース


9/09(土)
前日朝から函館へ移動。ツール本戦の実況を確認しつつ。函館に到着してからは、ゴール地点で観戦。やっぱりプロのスプリントは違うなと思った。自分がそれを目指すことはないが、スプリンターの居なくなった集団でのスプリントでは勝たなければいけないので瞬発系も鍛えていきたい。
その後、前日受付を済ませ宿まで自走。ずっと街中だったので脚に刺激をあたえることはできなかった。走らないよりかはマシだったとは思う。
夕食やお風呂、その他諸々をこなして22:30過ぎに就寝。広い部屋でよく寝れた。


9/10(日)
朝5時過ぎに起床。車が水しぶきをあげて走る音がして、ウェットな路面状況を知る。かなりナイーブに。コースの路面の荒さや集団の不安定さを体感していたので余計に不安になった。
会場入りしてからはトイレ→着替え→検車→アップ→整列の順。トイレをはじめに済ませておけたので心の余裕ができてよかった。レーパン履いてから仮設トイレもきついので。検車もスムーズにやってもらえた。アップについては正直上手くできなかった。何よりも刺激を入れれなかったのは痛い。ただ回すだけで短い時間でやめてしまった。これはそこそこレースに影響したと思う。レース直前になって晴れてきて、これから晴れるだろうなと感じたのでクリアレンズを急遽カラーレンズに変更。何よりも目線や目付きを他の選手に見られたくなかった。これは結果的に良かった。片桐さんの助けもありスムーズに前の方でスタートを切ることができた。

レース本番。結果はS-3で8着。代車のアルミバイクで出走。
序盤の海岸線は吉田と鈴木が追いついてきて、3人でじわじわ番手を上げる。1本内側に入ってからは先頭まで出た。空港近くを通る道を試走で間違えていたのは今回最大のミス。実際もっと広い道だった。1車線の道だと思い込んでいたのでここを先頭で入りたいと少し前から集団先頭で引いてしまった。そこまで脚を使った訳では無いが結果的に足を使う場所ではなかった。その後は比較的落ち着いた集団前方でこなす。KOMへの道に曲がるまではかなり平和。曲がってからは皆そわそわし始める。少し危なくなってきたなと感じ外側にポジションを変えていたら案の定かなり大きめの落車が発生。自分のそこそこ後方だったので問題なかったが前の人たちが落車の方を向くからふらふらして危なかった。少しきつく言ってしまったが、レース中に落車が起きても真っ直ぐ前を見て走るのは基本。2次的な落車が起きないためにもラインキープで走ってほしい。ここらかの番手上げが上手くいかなかった。1度外側へ出てしまったのでなかなか番手をあげても隊列に入れず脚をつかっていってしまう。その点吉田はかなりいい位置をキープしていた。自分もあの辺に付けていなければならなかった。KOM前の登りまでに上がりきれない上にそこそこ脚も使ってしまい、かなり良くない状態でKOMの登りに突入。案の定中切れが起こって先頭数名からドロップ。1人で追うが差は開くことも縮まることもなくKOM通過。目標であったKOM獲得をあっさり逃す。先頭とは10秒程で下りに入ったが追いつけない。後ろからどばどば人が来てしまい、25名くらいの集団になってしまった。始めは積極的にローテに加わって他の方にも声掛けをしていたがきつい。とうとう飛び出すタイミングも逃し、後ろに下がる。ここで鈴木に遭遇。スプリント出来る脚が残っているか聞いたら全然あると言うので鈴木のスプリントに作戦を変更。2人で集団後方で脚を貯める。その後Aクラスでドロップしてきた人達にに話しかけ、先頭集団の情報を聞き出し、前にS-3は1,2人だけでこの集団の頭を取れば表彰台登れることを知ることができた。そこからはアタックには警戒をしつつサイクリング。1回目派手めな落車が自分の前方で起きたが隊列も2列程だったので反対車線までずれて回避。その後はとても平和。先頭集団とはギャップ30秒ほどを推移していたが捕まらないだろうなとは感じていた。かと言って自分が単独ブリッジをかける脚もなく。市街地入ってからは鈴木を後ろに付けて位置取りを考える。あまりみんな前に出たがらなかったので所々ペースを落としつつ、アタックなどには反応しつつ、先頭5番手以内を保つ。ラストのカーブが見えてきて皆かなり上がってきたが悪くない番手でカーブをクリア出来た。早がけしている人たちを横に見ながら独自のレーンで番手を上げる。ラスト100mくらいで鈴木を前に送り出す。踏みやめて鈴木を見届けつつ自分は脚止めながらゴール。多分頭取れたなとは感じた。鈴木のスプリントは高速域からの伸びが他と違った。練習でもがくのを見ていて低速域からのスピードの乗せは慣れていない感じだったが今回は上手くいい速度から始められてハマったのではないかと思う。自分は1桁入れば良いかなと思っていたら8着。まずまずだった。チームとして最低限の結果は残せたのではと思う。

今シーズン落車や事故でレースに出れなかったり万全な身体,機材で出れなかったりすることが多かったがその分学ぶことも多くあった。これらの経験はオフシーズンと来シーズンに繋げたい。
今回行き帰りの運転、1年全員のサポートをして下さった片桐さん、2日間本当にありがとうございました。