北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

ツールド北海道第一ステージ DNF
レース前日
まだツールド北海道を走るという実感が湧いておらず緊張は全くなく、リラックスした状態で1日を過ごしていました。夕飯は気持ち悪くならない程度に詰めこんで風呂やマッサージ,ミーティングを済ませて就寝。
第一ステージ当日
5時30分起床。自分は朝ごはんを多く食べられるタイプではないので、とりあえず自分が限界と思うレベルまでつめこむが、今日走った感覚だと足りなかったと思う。朝飯後着替えてレース会場へ自走。アップなどをしてから開会式に参加、その後スタート15分前位にスタートラインへ移動し出来るだけ前のポジションを陣取る。スタート1分前でようやく実感が湧いてきて緊張で手足が震え始める、そんな状態でパレードランスタート。パレード中ポジションを落とさないように前を詰めて走るが、経験不足からか曲がり角の度にポジションを落としていき、集団真ん中辺りまで下がった状態でリアルスタートが切られる。アタック合戦は辛すぎて千切れそうになる…なんてことはなく、普通に付いていけるレベルで心拍もそこまで上がらず、想像より楽に序盤を過ごせました。海岸沿いも風が弱かった(?)おかげか集団内でほとんど踏まずにやり過ごせました。しかし海岸線が終わり、道道5号線に入るまでの農道っぽい区間で集団が棒状に伸びた時に上手く後ろにつくことが出来ず、そこで脚を無駄に使ってしまいちょっとした坂道で千切れてしまう。この時点で泣きそうになりながらも、カーぺーサーを使って集団との差が広がらないように踏む。正直カーぺーサーをしたのが初めてで、下手くそ過ぎて逆に脚を使ってしまい、オールアウトしかけるも集団がトイレタイムに入っていてペースが落ちていたおかげでなんとか集団復帰。そのあとは補給所まで集団内でサイクリング、補給を取るために左に寄ろうとしたがタイミングを逃し続けて集団の後方で補給区間に入る。これがこの日最大のミス、サコッシュを無事受け取り集団に戻ろうとしたところ意外と距離があり、焦って踏み始めるも中々距離は詰まらない。カーぺーサー中に北海道選抜で出場していたOBの佐野さんにアドバイスをもらうも脚が限界に来てしまい、集団復帰は叶わず…。その後北大チームカーにカーぺーサーしてもらうも両足の太もも裏がつってしまいチームカーからも千切れて40キロ一人旅をして終了。
元々自分はマッサーでしたが、色々あって2週間程前に選手となり練習不足なのは分かりきっていましたが、今自分の持つ力全てを出しきる事が出来たと思います。
今回プロレースに出てみて感じた事は、道内レースの走り方をしていたら一生完走なんて出来ないと言うことです。車間を少しでも開けたら入り込まれ、あれよあれよと最後尾になってしまいます。そしてカーぺーサーのやり方も分かっておらず、他チームカーの後ろにつけばいいものをそのままずり落ちていってしまったのは、良くなかったと思います。特に自分のような自力が無い人がプロレースを完走するためには使えるものは何でも使う,這いつくばってでもゴールを目指す…といった考え方が必要だと感じました。
まぁ反省点は無限にありますが最後に一言。色々ありましたが、ツールド北海道に参加出来た事は一生の思い出として胸の奥に焼き付けておきます。