北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

長らく練習日記を書いていなかったので書いていこうと思います。だいぶ前の事なので記憶が曖昧なところもありますがご了承を。あとツール・ド・北海道市民レースのレースレポートも一緒に書いてあるのでだいぶ長くなります。

8月29日火曜日
宮古島那覇→羽田→函館という具合で飛行機を乗り継いで函館まで帰る。冷房でやられた。

8月30日水曜日
前日の移動疲れのためオフ。荷物を片付け、札幌戻る用の荷物をまとめた。冷房にやられたのと疲れで完全に風邪をひいてしまった。

8月31日木曜日
札幌に帰る前に最後のコース試走。海岸線の方までいって1周するつもりが風邪で調子悪すぎてKOMまでで折り返す。全く足に力が入らず、ただのサイクリングになってしまった。

9月1日金曜日
札幌に帰る。高速道路に乗るとやっぱり早いですね。

9月2日土曜日
吉田と手稲で練習。橋まで4本登る。下りでバイクを倒した時に何回かグリップが失われる感じがあった。タイヤがかなりやばい。別れてから自分は新港を3周した。そのあと親に連れられて買い物に行ったが立ちっぱなしで足が完全に固まってしまった。

9月3日日曜日
前日の影響で足がガチガチになってしまったのでオフ。家でゆっくり。

9月4日月曜日
午前中にトレセンでパワマ。15分走3本。そのあと無酸素テストしたら体が限界にきてしまいハイパワーとか出来なかった。15分の出力はどいひーだったが無酸素はいい感じ。体重増えたせいですかね…。そのあとボトル洗い。最近部会にろくに顔を出せてなかったので役に立てて良かった。

9月5日火曜日
高岡に行って2周くらいしようかと思ったが途中で道に迷っていつもの周回にたどり着けなかった。計画変更して青山方面に行き家に帰るまでで100kmくらいになるように距離を調整して走った。余談になりますが道に迷って心細い時ってすごいトイレに行きたくなりますよね。僕だけですかね。

9月6日水曜日
山本と滝野に練習に行く。前日の疲れもあってかあまり調子が良く無い。でも久々に誰かと走るのは楽しかった。1周目は適当に先頭回しながら、2周目は登りであげるとのことだったが2周目に入って速攻でちぎれてしまった。速し。帰ってゆっくりしてからツール本戦の積み込みを手伝う。当たり前だがツールは他のレースとは違うなと感じた。

9月7日木曜日
オフ。本当になんにもしなかった。夏休みだからいいかと思いぐだぐだしてた。

9月8日金曜日
決輪に変えるついでにローラーにのる。アップ10分3030s15セットダウン10分で心拍を上げておく。バイクの整備をして、部室にいた山本とヤバいホイール探しやら軽く片付けなどした。使えないホイールやいらないホイールがたくさんあった。シーズンオフ前に本格的に部室の掃除をしたいところ。夜に市民組の積み込み。4人分の荷物しかないのでけっこうあっさり終わった。

9月9日土曜日
函館に向けて移動。朝余裕を持って起きたがバタバタして時間ギリギリに到着した。その後は特に問題なく函館までの距離を消化。レース経過を確認しながら移動。今回はクッションを持っていったおかげでケツが痛くなかった。ぜひハイエースに乗るときはオススメしたい。第2ステージのゴール地点に着く。フィニッシュを見ることができたがプロのガチンコのゴールスプリントは迫力が違った。テレビで見るのとは全くの別物。鳥肌がたった。プロのロードレースの凄さを肌で感じることができて感動した。その中で走っている先輩達の凄さを改めて実感した。

9月10日日曜日
4時半起床。お腹の調子が悪くしかも雨でテンションが下がる。パンやグラノーラを詰め込む。会場に到着して、検車やらなんやらを済ませる。スタートする頃には雨も上がり太陽も出ていた。しかも風もそれほど吹いておらずなかなかのコンディション。アップの感じでは自分の調子は悪くなさそうだったのでよかった。バイクを並べるのが少し後ろになってしまった。まあパレードで位置を上げればいいかと思いそこまで気にせず。そしてスタートした。パレードのはずがけっこう速い。普通にレースペースだった。とりあえず山本のところまで上がる。真ん中よりちょっと前くらいの位置にいる。自分の知っているコースだとめちゃくちゃ細い道を走るはずだったのでポジションを上げておこうと思うが上げられずどうしようかと思っていると全然違う道を通っていった。あんな細い道通ったらめちゃくちゃ危ないと思っていたのでちょっと安心した。そのあとは特に何もなく走っていたら鉄山に入る前のところで自分の2つ後ろくらいでかなり大きな落車が発生。自分の左側を走っていた人たちがガードレールかなにかで走るところが無くなり割り込んできたせいで自分の前の方から咄嗟にブレーキをかけ始めたのが原因だろう。自分もかなり危なかった。機材が壊れるような音がしたので結構怖かった。その後アップダウンを超えKOMに入る。山本が上げて行くのを見ながら自分のペースで登ったが登り始めのポジションが悪く少しタイム差がついてしまった。先頭の様子がわからないまま山頂を超え下りに入る。前とも後ろとも離れていて宙ぶらりんになりそうだったので前に追いつくために全開で踏む。小グループに追い付き、ローテしていたら山本のグループに追いつく。海岸線に入ってから山本と話したところ前にS-3の人がいるようだが高校生とかが中心な感じだったようなので追走に出るか迷う。集団のペースは上がらず全くローテが機能していない。10人以上いたから1人30秒で回すだけでもかなり違うのに誰も協力しない。それで追いつく訳がない。途中何もないところでハスって落車がおきる。間一髪で避ける。めちゃくちゃ怖かった。海岸線を抜け湯の川温泉のあたりでペースが上がりちょい逃げが生まれるが垂れて戻ってくる。その間ずっと山本に位置どりをしてもらいずっと山本の後ろで足を温存。そこから最終コーナーぐらいまで4,5番手を確保。コーナー抜けたあとどこからスプリントしようかと思っているとけっこう手前にちっちゃいゴールが見えたので考える間も無くスプリント開始。そこからはあまり覚えてないが自分のいた集団の頭を取ったのだけはわかった。その後のリザルトで3位とわかってホッとした。今回3位になれたのは完全に山本のおかげだった。位置どりやポジションを上げるタイミング等が完璧だった。KOM取れなかったあとに切り替えて自分のアシストをしてくれた彼には感謝しても仕切れない。本当にありがとう。今回のレースの最大の収穫は自分にスプリントがあることがわかったこと。これで戦略の幅が広がった。よろしくないのは落車を真近で見て少しロードレースが怖くなったこと。位置どりとかで体を当てるのも怖くなってしまった。よくよく考えたら生身で70km/h出すのもめちゃくちゃ危ないし。まあこれはいずれぶち当たる壁だとは思うのでゆっくり時間をかけて向き合っていこうと思う。
レース後表彰式に出てから本戦組と合流した。先輩方はみんな晴れ晴れとした表情をしていた(ように見えた)。
本戦組の皆さん、サポートの皆さんお疲れ様でした!今回市民組の運転やサポートをして頂いた片桐さん、ありがとうございました!