北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

ツールド沖縄2018 210km

こんにちは。長澤です。

11/11(日)に開催されましたツールド沖縄210kmに参戦してきました。

結果は48位と、満足できる順位ではなく、目標であったシングルリザルトには遠く及びませんでした。意外とあっけなく終わってしまったなというのが率直な感想です。

エントリーしたのは、ツールド北海道が終わってすぐで、同時にレースに向けて乗り込み始めました。準備期間は凡そ2ヶ月弱、準備が短すぎたのは否めませんが、可能な限り対策はできたのかなとは思います。

多少悔いはありますが、来年のどこかの大きいレースでリベンジを果たしたいなと秘かに思っています。

以降は、時系列順に述べていこうと思います。

【準備期間】

9月中旬から徐々に練習量を増やして、10月はできるだけ乗り込み、レースの2週間ほど前から量を減らして、調整しました。量をこなすだけなら誰でもこなせますが、自分にとってどうしたら質を高められるのか常に考えていました。丁度、インカレという良い機会があったので、自分に足りないものを重点的に行いました(~L3の絶対的な不足、L6~のインターバル耐性でした)。~L3のトレーニングは時間がかかるので休日に、L6~のトレーニングはすぐ終わるので、平日に行いました。上手く計画を立てて実行できたと思います。慢性的な疲労を感じつつも、着々と力がついてきた実感はありました。レースの1週間ちょっと前から、刺激入れに徹し、疲労を抜きつつ高強度練を入れつつ、調整は上手くいったように思えます。

【レース前々日、前日】

金曜日の夜に沖縄入りして、先に来ていた牧野君と合流し、夕食を一緒に食べました。レースの36時間前にカーボローディングをするのがいいらしいので、炭水化物を多目に取りました。この日の睡眠時間は色々と準備したりして6時間ほどでした。

土曜日は、遅れてやって来た鈴木君を拾いに再び空港へ。ここで、今年1の粗相があったが何事もなく。名護曲で沖縄料理を堪能し、受付と補給の買い出しを済ませ、30kmほど試走をしました。やはり道が綺麗で、速度が出やすいのが印象的でした。夕食は昼と同じところへ行き、いつもより少し多目に炭水化物を取りました。宿に帰って、色々準備して23時半就寝、6時間睡眠でした。

【レース当日】

5時半起床。脚の付け根、腸腰筋が筋肉痛(恐らく重い輪行ケースを持ち運んだから)である以外、体の調子は良好。ゆっくり朝食を取り、補給食の準備をし、ゆとりをもって会場へ向かいました。因みに持っていった補給食は、ジェル10個ほどと2RUN3個と梅4個ともち8個、ボトルはCCDとOS-1もどきと水の3本、計1800kcalくらい持っていきました。特にトラブルなく、リスク回避で列の最後尾に並びました。

気づいたらスタートしていて、400人もの集団は後ろから見てて壮観でした。先頭まで上がるために、端が空いていたので、抜きに行きましたが、不安定な走りをする人が多く、常に恐怖を感じながら走りました。至るところで落車が発生し、自分も1回巻き込まれかけ、前と離れてしまいましたが、他の人が追う後ろで脚を使わずに、無事追い付きました。30分ほど経つと先頭付近まで上がれ、位置を落とさず、脚を使わずを意識して走りました。途中、有力選手が止まって小水していたので、便乗しました。これも特に焦ることなく、集団に復帰でき、先頭まで上がることができました。色々とありましたが、普久川ダムの登り口まで辿り着きました。

スタート~普久川の登り口:1h39m13s 135w 129bpm

1回目の普久川の登りは、思ったより速くはなく、時々ペースが上がることがありましたが、余裕をもって先頭付近で走ることができました。

普久川ダム登り1回目:18m24s 253w 157bpm

下りはとても速いと聞いていましたが、実際はそこまで速くもなく、番手を上げつつ下りました。1回目の補給所はスルー。奥の登りへと向かうわけですが、集団で走れば惰性でこなせるアップダウンが多く、脚を溜めることができました。奥の登りはペースが徐々に上がりましたが、ここも特筆するほどキツくはなく。

奥の登り:10m17s 254w 154bpm

登り終えてからは、下ってしばらく平坦基調。ここで後半に向けて、カフェイン入りのジェルや固形物、飲み物を多目に補給しました。あっという間に普久川ダムの登り口まで来てしまい、入りのときは前に30人ほど。位置取りに焦ることなく、アタックに反応できるよう前方まで上がりました。終盤辺りで、森本選手がじわじわとペースアップし、前から4番手を確保、集団は一列棒状になりました。メーターを見ると優に6倍を超え、心拍数も高かったですが、辛いというほどではなく、KOMを通過。これで、結構集団が絞れた模様。50人くらいいたかと思います。

普久川ダム登り2回目:18m7s 264w 160bpm

下りは1回目と同じくらいのペース。途中で、小畑さんに何か言われた気がしましたが、よく聞こえず…。補給所でボトルを取ろうと思いましたが、位置が悪く取れず。ボトルを捨てたときに、ふらついてしまい申し訳なさで一杯でした。さらに下り、海辺に出た辺りで学校が見えました。その先が学校坂かと。勝負が始まるので、気を引き締め、4,5番手で突入。6倍ちょっととかなり速いペースでしたが、5分くらいの登りと聞いていたので、ゆとりを持つことができました。呼吸もも落ち着いていて、脚もよく回りました。ここで、40人くらいに絞れたらしい…。

学校坂:4m56s 359w 174bpm

ここから下り基調のアップダウンが始まり、例年、ふるい落すためにアタック合戦が勃発すると聞いていたので、番手は前の方でキープしました。流れで前をひくことにもなりましたが、軽く踏んですぐ代わってもらいました。すると、井上さんや高岡さん、白石さんらがアタックをし出しました。反応には対応でき、これくらいの半もがきのインターバルなら練習より強度が低かったので、キツいけども耐えられるレベルでした。しかし、いつ終わるか分からないアタック合戦に対し少し鬱になりました。さて、高江の辺りだったでしょうか、自分の前で井上さんが走っていたのですが、隣の人がふらつき、その流れで井上さんがハスって落車してしまいました。自分は突っ込んでしまい、後ろからも突っ込まれ、サンドウィッチ状態でしたが、幸い怪我はなかったものの、機材がいくらかダメージを負ってしまいました。かなり焦っていて、飛んでいったサイコンを拾ったり、チェーンを戻したりしていたら、集団は遥か先に行ってしまいました。走り出したのはいいものの、今度は後輪が振れてブレーキと擦っていました。当時は気づかず、10kmほどその状態で走っており、後ろから来た集団に乗っかろうとしたが、とんでもない出力が出ていたので、異変に気付きました。一旦止まり、リアブレーキをできるだけ広げ、何とか対処できました。ただ一方で体の方は、完全に無駄足で、かつ脱水気味だったので、体も機材もほぼ満身創痍な状態。そんなときにまた後ろから集団が来て乗っかりましたが辛いの一言。落車でボトルも飛んで行き(回収できず)、残り少ないボトル1本のみ。脚が止まってはおしまいなので、全部飲み干しました。慶佐次の登りに補給所があるのですが、そこまではペースは遅かったですが、ひたすら耐える走りでした。徐々にですが、楽になり、補給も取れたところで、心身共に右肩上がりに。

慶佐次の登り:6m49s 221w 154bpm

登りは基本的に、本舗の菅原さんやRXの選手らがペースを作っていて、下りと平地はよく集団の協調が取れていました。おかげで、前から降ってきた集団と有銘の登り(?)でドッキングしました。登りをこなすごとに調子が回復してきました。

有銘の登り: 4m46s 271w 164bpm

脚の調子が戻ったところで、いよいよ羽地の登りに差し掛かりました。さすがに人数が多すぎるので、絞ろうとペースをじわじわ上げましたが、誰も付いてこず。そのままいける可能性があったにも関わらず、踏ん切りの悪さで、いつもの悪い癖が出て後ろを待ってしまいました。結局、少し人が減った集団でこなすことになりました。

羽地の登り:5m18s 280w 169bpm

まだイオン坂で集団の人数を減らす余地があったので、同じ考えを持った人がペースを上げ、自分も便乗しました。ペースを落とさず登りきったものの、後ろが離れてしまいました。

イオン坂:1m11s 326w 166bpm

後ろを見ると、7,8人くらいの集団が先行しており、その集団で逃げ切ろうと思いましたが、上手く回らず捕まってしまいました。しばらくすると牽制し出したので、悪あがきでまた飛び出しましたが、残り1km辺りでまたもや捕まってしまいました。結局、スプリントになってしまいましたが、前の選手に蓋をされるような形でスプリントができずゴール。

合計:5h30m51s 178w 142bpm

レース終わってみて感じましたが、多分落車に巻き込まれてなくても、上位でゴールしている方のstravaのログを見ると、シングルは厳しかったのかなと思います。まだまだ実力が足りないですが、来年が最後のレース活動になりそうなので、冬トレをサボらず、来シーズンは準備万端で挑みたいところです。

その前に、来週行われる学連の行田クリテに参戦します。北大自転車部初のクラス1を目指して頑張ります。

 

Stravaでライドをしました: https://strava.app.link/tHns7uCHNR
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