北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

最後の日記

ご無沙汰しております、M2の二階堂です。
さて、いよいよ最後の練習日記を書く時が来てしまいました。練習日記を書き始めてから、もう6年が経とうとしているんですね、こわいこわい。
最終回という事で、引退レースとして出場したモエレ沼タイムトライアルの結果と自分語りをしたいと思います。部員へのメッセージもあります、部員はそこだけでも読んでください。


まず、3年ぶりに出場したモエレ沼TTですが、今回もエリートカテゴリーで優勝する事が出来ました。正直、嬉しいです。優勝が決まってから色々な思いが込み上げてきて、泣いてしまったところを激写されてしまいました。(下図)

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"色々な思い"と書きましたが、この6年間、本当に色々な事があったわけです。


●自分を成長させてくれた要因●
函館へ移動となった学部3年から今に至る4年間、練習の殆どは1人で行っていました。僕の学年の選手が僕1人だったこともあり、身近な相談相手がいない競技生活は少し寂しかったってのが正直なところです。研究室・アルバイトとの競技の両立が〜とか、思うように結果が振るわない〜とか、悩みが発生する度に、強制的に自分自身で考え、解決しなくてはいけなかったわけです。ただ、この環境こそが僕を成長させてくれた1番大きな要因だったのかもしれません。マインドセットからトレーニング理論に至るまで、"自ら考え、行動し、次に活かす"というサイクルを繰り返し、積み重ねた結果として国体出場やエリートカテゴリーでの優勝を果たす事が出来たんだと、僕は思います。


●僕を助けてくれた方々●
この結果に至るまで、本当にしんどかった時期もありました。僕はよく周りからメンタルがタフな鉄人だと思われがちですが、思ったよりも弱いんです。そんな僕を支えてくれたのは、トライアスロン部の藤井さん(現在はOB)、ファルコーネトラックサイクリングの長谷川さん、そして学校の友達でした。名前を挙げたお二方は『こんなにも!?』と思うくらい競技面でサポートしていただき、学校の友達(や家族・彼女)は本当にたくさん笑わせてくれたり、競技を応援してくれたりと、プライベートで元気を与えてくれました。

1人だけど、独りじゃない。そんな競技生活を送ることができたのは、日頃関わる多くの方のおかげです。改めて、本当にありがとう。


●部員へ●
僕は6年間自転車競技部に所属した割には、みんなと関われる機会は少なかったかもしれません。でも、たまに部練でみんなと走ったり、飯を一緒に食ったりした時間はとても楽しかったです。まだ何度か食うと思うけど。最近は大会が少なくてモチベ保つのに苦労している人もいると思うけど、是非乗り越えてください。また、大学の4年間のうちに、苦しい局面で言い訳をしようとする己と何度も向き合ってください。時に弱さを認め、休むも良し。時に咎め、律するも良し。いずれにせよ、自身の選択を正解とするかどうかはその後の自分にかかっています。どうせ自転車競技とかいう変態競技を行う部に入ったのなら、大学での競技生活で"やりきった"と自分で思えるくらいにやってみたらどうでしょうか。そしてぜひ、自転車競技部に入部したことを"正解"にしてください。
みんなの活躍、楽しみにしてます!

 


●最後に●
幾度となく急な持ち込みを許してくれたサイクル小野サッポロさんをはじめとする、スポンサーの皆様。また、部を支援してくださるOBの皆様。そして、僕を支えてくれた部員や学校の愉快な仲間たち。
本当の本当に、ありがとうございました!!