北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

諸事情により、今年初めての練習日記投稿になります。四年目の片桐です。
8/30インカレ,9/11〜14ツールド北海道と、今シーズンの目標としていた二レースが終わりました。忘れないうちに書いておこうかなと思います。

インカレ
菅原がケイリンに出場するため、26日に長野入り。そこからの四日間は心拍上げる程度の練習のみ。観戦したり、知り合いとおしゃべりしたり、まったり過ごした。
当日は朝から雨。駐車場として使われているグランドはぐちゃぐちゃ…。アップするのも一苦労。30分ほど脚を回してスタート地点へ。1,2周目はそこそこのペース。たまにアタックはかかるけど 殺人的な勢いはなし。三周目で四人の逃げ、しかも有力メンバー。全力追走で集団が縦にのびるのびる。下りでポジション落としていたので、上り口から既にキツい。前もボロボロ中切れしていくし、完全に脚をもっていかれた。五分程の一番長い坂は集団のケツでなんとかクリア。たった五分の上りで、集団が100人近く減った…。一気に踏んだので脚はパンパン。ゴール前の急坂であえなくちぎれる…。その後は降ってくる人達を集めて、グルペットを作り粘ったが、10周で下ろされた。あっけな過ぎて、言葉が出なかった。ちぎれた原因は雨の下りにビビって、ポジション落としてしまったことです。ポジションニングはものすごく大事です。全日本選手権で手応えを感じ、上位を狙っていただけに、ものすごく悔しいです。
札幌に帰ってからツールの試走。二ステが山場かなという感想。ほどほどに練習をし、本番を迎えた。

ツールド北海道2015
第一ステージ
旭川スタート、序盤は平坦基調で100km過ぎから二つの山岳を越え、アップダウンを繰り返しゴールする188km。
ほぼノーアップでスタート地点へ。選手紹介を受け、いよいよスタート。パレードが終わると同時にアタックの応酬。が、いきなり左前方で落車。進路を塞がれ、急ブレーキ。若干後輪がロックしたが、足は着かずにやり過ごす。集団に復帰すると既に逃げは決まっていて、サイクリングモードに突入していた。そのままゆったりで一時間ほど。早々に逃げが決まり、正直ホッとした。差が10分半ほど開いた辺りから、徐々に追走の気配。ホットスポットを越え、補給所も通過していよいよ山岳。が、そこまで速くないペースで進む。余裕を持ってクリア。このまま下り基調で、一日目は集団でゴール出来るなと油断してしまった…。ラスト30kmほど、愛別IC付近でのコーナーの連続地帯で集団最後尾まで落ちてしまう。立ち上がりの連続で、脚はパンパン。このあとの1km程の上りでちぎれてしまった。しばらく独りで走り、前にいた栗栖さんと合流、15人ほどのグルペットに追い付き、そのままゴール。約8分差。コーナーの圧倒的弱さを自覚…。
宿に戻ってひたすら回復に努める。去年は一ステ終わりで既に絶望的な脚の重さだったが、それに比べてはるかにマシ。しっかりご飯を食べて就寝。

第二ステージ
序盤でアップダウンを繰り返し平坦区間を挟んで 、今大会最大の15kmで800mアップする十勝岳を上る。その後は三個ほどの上りがあり、ゴールする162km。十勝岳を先頭集団でクリアするのは厳しいと考え、いかにいいグルペットに入るかを考えて走ることにした。
この日は30分ほどアップをし、スタート。雨っぽい天気だったので、長袖インナーを着用。
9:30スタート。パレード後、リアルスタート。昨日はすんなり決まった逃げが、この日はなかなか決まらない。どうやら集団は30km地点のスプリントポイントまで、逃げを作らせたくないようだ。コーナーの連続とアップダウンによってかなりキツい。集団も縦にのびて、一列棒状。雨も強くなり、下りはスリッピー。この大会で1,2を争うキツさだった。ホットスポット直前で逃げが決まり、集団はスローダウン。なんとか乗りきった。ゆったりペースのまま十勝岳近くまで。KOMが近くになると追走の雰囲気が。逃げは一名で、15分弱も差がついていた。上り始めで、チームメイトの西尾がスルスルっと前へ。そのまま飛び出し。これを機に、集団が活性化。緩斜面を一列棒状でものすごいスピードで上っていく。途中、フィードゾーンを通過するが、取る余裕すらなくパス。(後で聞くと、ほとんどの人がパスしていたそうだ)徐々に傾斜がキツくなっても、ペースは緩まず。残り7kmほどのチェーン着脱所辺りでちぎれる。前を見ると、黄色のジャージ二人と赤いジャージが!!バジェットとポイントリーダーがいれば絶対ゴール出来るだろうと思い、頑張って追い付く。読み通り、いいペースで上りを牽引してくれて、降ってくる人も含め、どんどん集団が大きくなる。先頭と五分弱の差で、十勝岳をクリア。下りは外国人がものすごい勢いでひく。気がつけば集団は30人ほど。残り80km。この時点で完走を確信。その後はグルペットというか第三集団で。そのままゴール。11分差の42位。人数が多すぎて、ペースが一定しない集団だったが、想像より楽にゴールすることができた。宿に帰り、最終日もスタート地点に立てる喜びを感じながらマッサージを受ける。さすがに疲れが溜まってきて、ご飯を食べるのがツラい…。半ば無理矢理詰め込んで就寝。

第三ステージ
鷹栖町スタート、初っぱな15km地点から5kmほどの江丹別峠を越える。その後は平坦区間、100km過ぎから上り基調のアップダウンで160km地点で二個目のKOM。200km
後半は練習で走り慣れた道なので、なんとかそこまでたどり着きたいと思った。スタート前から雨が。
注意点は…
・チーム順位を落とさないために、集団ゴールを目指す
・低温のため、いつも以上に補給に気を付ける
・江丹別峠でアタック合戦になることが予想されるので、前方で入る。
この日はアップをそこそこしっかりやる。気温がかなり低い…15℃くらい。長袖インナー着用。ウォーマーを持ってこうか悩んだが、昨日も雨で要らなかったからと思い置いていく。
9:30スタート。序盤のアタック合戦も想像通り決まらない。やはり江丹別峠までもつれる。上り始めからなかなかのハイペース。前方ではアタックが繰り返されている。集団中盤やや前くらいで入り、徐々にポジションを落とすも、しばらくして逃げが決まり、ペースが落ち着く。江丹別はそのまま集団でクリア。下りでガッツリ体が冷える。30分ほどのサイクリングで更に体が冷える。もう震えるくらい…。ウォーマー持ってこなかったのを心から後悔。エース級の強力な逃げらしく、程なくして追走が始まる。寒さは相変わらずだけど、少しマシに。補給所辺りのコーナー連続も、死にそうになりながらクリア。やはりコーナーが弱すぎる。集団先頭ではNIPPOがガシガシひいているが、なかなか縮まらない。ホントに強力な逃げだなぁと感心しながら、集団後方で距離を消化する。最終日は各チームまとまって走っており、なかなかポジションを上げられない。後半はほぼ後方固定だった。新十津川からの上り区間も集団で。ジリジリ脚は削られてるが、致命的な疲れはないので、ここら辺で完走を確信。あとはいかに集団に残るか。当別に入っても逃げとの差はなかなか縮まらない。二個目のKOMは特に動きはなく、集団のままで。高岡を越えて、オロロンラインに出た辺りから更にペースが上がる。慣れ親しんだ茨戸霊園前の道とか、ガトキン前とか、感慨にふかる暇もなく、必死に着いていく。集団もコーナー毎に人数が減っていき、役目を終えたアシスト達も、力尽きたように落ちていく。ラスト5kmきった辺り、ようやく逃げが捕まったぽい。着いていくのに必死で前に出る余裕がない…。最後尾でモエレ沼へ。左折で公園へ入るところで歩道に上がる段差に軽くつまずく。落車はしなかったが、遅れてしまう。コース下見の際、スプリントに絡むことはないかぁって確認してなかったとこ…不覚。前方でスプリントをする集団を眺めながら、最後尾でゴール。ゴール前落車のため、同タイム扱いに。ラッキーです(笑)。48位。

終結
総合 58位
チーム順位 13位/19
去年のドンケツ完走よりは確実にステップアップすることが出来た。ただ、何かしら勝負に絡みたいっていう思いは、より強くなった。来年どうなるかまだ分からないが、チャンスがあるならば、チャレンジしたい。
応援してくださったみなさん、藤井先生、後輩のみんな、ありがとうございました。将来、後輩たちがこの舞台で戦うときの参考になればと思い、書きました。偉そうでスミマセン…

長文で失礼しました