北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

今年1年間振り返って

長澤です。

今年も早いもので明日で大晦日を迎えます。24日に帰省してから今日まで毎日自転車に乗っています。週15時間ペースでしょうか。前の自分だったら 、毎日乗ってなかったですね。

内容はLSDや耐久走が中心です。時々有酸素限界まで上げてみたり、たまに無酸素域で踏ん張ってみたり、ガチガチにメニューを組んでる訳ではなく、楽しく練習しています。休んだツケは思ったより大きく、戻すまで結構時間かかりそうですが、気長にやっていきます。

さて、いつも練習のことばかり記事に書いていた訳ですが、今回はタイトルの通り、今年1年を練習、学業、その他生活について振り返ってみようかと思いまして、長くて申し訳ないですけど、1月から順に述べていこうかと思います。

・1月

多分、最も自転車の練習をしてなかった時期ですね。完全にオフだったので、割と学科の友達と接することが多かったです。期末対策で学生同士でゼミをやったり、授業外の勉強したり学業に対する意識は高かったですね。また、友達がボートゲームや〆パフェに嵌まっていて、僕も感化されました。生活は乱れていましたが、今思い返すと、かなり充実していたなと。

・2月

期末試験は上々で体育会の仕事もほぼ強制的に終わらせ、安心して帰省しました。

鹿児島合宿と鴨川合宿が控えていたので、自分の体に鞭を打つため、練習に励んだつもりでしたが、合宿費を稼ぐために、バイトによる疲労でしばしば乗れず…。

最低限これくらいなら足並みを揃えられるかなというフィジカルで鹿児島合宿に参加しましたが、これがまた丁度よく皆と実力が拮抗し、質の高い練習ができたのではと思います。

それと、同じ部屋に長時間同じ人がいることによって、様々な発見があり様々なイベントがあったのは合宿ならでは。非常に楽しかったですね。まぁ、一番の収穫は牧野氏(以下、Macky)と深い絆で結ばれることになったことですかね。彼は面白い人です。

・3月

自転車三昧の月、三だけに。上旬に鹿児島合宿を終え、直行で鴨川合宿へ。結構シビアなスケジュールで、何とか宿泊先に到着した記憶があります。

そして、数日後に外苑クリテ。毎年レースとは思えぬほど盛り上がっていて、運営様の努力がひしひしと伝わってきますね。毎度、お疲れ様です。来年の外苑は是非参加させていただきます。帰りも過密スケジュールで、やっと鴨川到着。

それからは北大だけでしばらく走るも、やはり実力差が顕著。上手く立ち回ってまとめることはできていても、実力ある人が満足できていないのはいつものこと。自分はというと解散後に一人でメニューをやったりして自己満足していました。大分走れるようになって、合同合宿に突入。

合同合宿は正直、練習というより顔合わせ程度の認識。ただ折角時間があるので、自分がキツくなるように練習はしたつもりです。

長い1ヶ月の合宿を終えてからは研究室生活が始まるまで、Mackyらと時々練習しました。恐らくこの時点で去年のピークと同じくらいに持っていったはず。

・4月

研究室生活の始まり。新しい環境にしばらく慣れなかったですね。院試勉強をはじめとして、これから行うであろう実験の説明や実践などにより、練習は疎かに。さらに新歓や体育会で全然時間取れず。短時間でサクッと終わるメニュー練を月に何回か…。

・5月

4月と同じ状況…。新歓と体育会が落ち着いたので若干楽にはなりましたが、研究室の方のゼミが2つ追加され、これまたメニュー練を月に何回かというレベル。圧倒的練習不足。しようと思えば、できたのにストイックじゃなかったんだなぁ…。

レースは道新杯と学連の修善寺オープンロードに参戦しましたが、結果は奮わず。短時間のレースなら狙えるかもと思いましたが、甘かったです。

・6月

5月と同じ状況…。生活自体は安定していましたが、練習に対するやる気が底をつきていたような…。毎回練習しても、何も面白みを感じなかった気がします。

レースは藻岩HCと豊羽RRと留萌TTの3つに出場しました。辛うじて藻岩と留萌は優勝できましたが、豊羽はギリギリ先頭集団に残れただけで大した結果は残せず。分かってはいましたが、長距離練習をしないとダメだなと。ちなみに、留萌の景品が豪華過ぎて感動しました。景品のホタテを家族に送ったら、非常に喜んでくれたので、来年時期が合えば出場するかもしれないです。

・7月

研究室のゼミが終わり、体育会の引退もあってか結構時間ができました。が、院試の勉強が本格化したこともあり、結局は満足のいくほど練習時間は取れず。

レースは、サロベツRRと学連の白馬CRに出場しました。さすがに一部員としてRRで結果を残さないと不味いと思い、少し無理して1週間ちょっと前から長距離練習をして何とか入賞。チームとしての動きは良くなかったけども。また学連の白馬の方もクラス3の自分にとって、インカレ出場をかけたラストチャンスなレースだったので、終始緊張はしていましたが、何とか優勝。一先ず安心しました。

・8月

院試襲来。それなりに対策していたので、無事合格しました。それからはツール合宿。

1週間ちょっとの合宿でしたが、コースがハードなのと、部員が強くて終始追い込まれた状況だったので、個人的にはかなり満足しました。しばらく見ないうちに強い部員になってくれたことに何より安心して、自分の中でほぼ失いかけてたツールの完走も実現できそうで、やる気が復活した気がします、お陰様で。合宿を終えて9月のインカレまで卒業研究が始まりましたが、それなりに時間があったので、練習でやれることはやりました。

・9月

この月に入って早々にインカレ開催。このレベルだと数週間単位でのまとまった練習では、容易に完走はさせてくれないだろうなとは思っていました。ただ、不完全燃焼だけはしたくなかったので、妥協せず、できるだけ集団についていきました。結果は9周でDNFでしたが、それなりにベストを尽くせたと思っていますし、自分の実力がどの辺りか知ることができました。良い機会だったと思います。また、どのレースでもそうですが、サポートの方々には頭が上がりません。非常に助かりましたし、ベストな状態で挑めました。

翌週にはツール。でしたが、前日の夜というものすごいタイミングで大地震が発生、中止を余儀なくされました。天災にはさすがに参りましたが、走りたい気持ちがあった分、不完全燃焼気味だったのと今シーズンは大して成績を残せてなかったのでツールド沖縄210kmの出場を決意しました。

一方で学業の方は研究一本だけだったので、練習にはかなり打ち込めました。練習では、MackyやShotaなどなど道内トップの人達に揉まれました。周りが強すぎて毎度瀕死になる始末。ですが、これが良い機会になり、このレベルがほぼトップアマチュア(?)なんだと思うと、益々練習に集中でき、今まで嫌々やってた練習を自主的にやるようになりました。

練習方法としては弱点強化と得意な所の多少の補強といった具合で行いました。

・10月

研究も練習も上手くいった月でした。

研究の方は教授の立ち会いのもと、色々指示をいただき、お陰様で難しいけども少しずつ理解していくことができ、実りがあったように思えます。

練習は週末に200km乗る実践形式な練習。自分は主に地脚をつける目的で行いました。平日はアタック合戦対策で無酸素域、Vo2Max辺りのインターバルを多めに入れました。閾値(最大パワー)を落とさず、長時間の力がついてきたことはパワーメータの数値に現れていて、成長を実感。この月だけで、2800kmくらい走った気がする…。沖縄が益々楽しみになりました。

・11月

この月から教授が2ヶ月ほど不在で、文を交わして指示をいただく日々。色々戸惑うことはありましたが、毎日少しずつ研究すれば苦ではなかったですね。

練習の方も少しずつ量を減らし、質を高めていきました。時間ができて、レース前にゆとりを持つことができたのも、今思えば、良かった点。

そしてツールド沖縄。初めての沖縄。初めてが一杯でした。短い滞在でしたが、勿論レース以外でも満喫しましたよ。オリオンビール美味しかったです。

レースのことですが、初出場ではあったものの、過去に何回か出場している先輩のお話を伺ったのとstravaのデータを参考にしたことなどなど、下調べを出来る限りしました。しかしまぁ、実際走ってみないと分からないことだらけなので、なすがままにという結論に至るんですよね。レース内容自体は悔いが残るものでしたが…。詳細はレポートで…。

それと、その翌週に開催された学連の行田CRに、帰省ついでに参戦しました。沖縄を終えて、調子は多分今シーズンで一番調子が良かったと思います。クラス1に昇格する目標を持ちつつ挑みましたが、落車でDNF…。今年最後のレースは後味の悪い結果となりました。それと怪我がひどく1ヶ月ほど練習できませんでした。ちょうどオフ期間なので、不幸中の幸いなのかどうか…。

・12月

研究と中間発表の準備に追われていたせいで、ほぼ練習はしてませんでしたね。筋力は落とすまいと思って、筋トレまではいかなくともリハビリを週1でやってたくらいです。しかし、心肺機能の著しい低下には驚かされましたね。去年のニセコクラシック前を思い出します。ペダルをまわすための筋肉も上手く動員できていない感じ…。焦らず、コツコツやっていきます。

ところで、新しいバイト始めました。体を動かす作業なので、退屈せず楽しめています。また朝が非常に早いのもあって、農家以上に早寝早起き生活をしています。朝練も捗りそう。

 

というわけで、少し雑に今年を総括してみたのですが、学業も部活も今まで通り無難に過ごしてきたのだなと思います。ただ、大きく変わったのは間違いなく練習に対する意識かなと。1ヶ月ちょっと集中した練習で、これほど走れるなら、少し量を減らして数ヶ月、半年と練習したらどこまで強くなれるか非常に関心があります。今まで、自分の力に自信を失っていたことに加え、色々言い訳を作って嫌いな練習をしてこなかったのですが(僕のstravaを見ていただければ分かりますが、月数百kmほどしか乗っていません)、ツールド沖縄に参戦したこととMackyらといった練習仲間が積極的に誘ってくれたことなどなど、自分の練習に対する意識を良い方向に持っていけたトリガーになったと思っています。来年が実質部活で練習できる最後の年ですし、ギリギリ自転車が嫌いにならない程度には練習に真面目に打ち込もうと思います。

一応来シーズンの目標としては、以下のうちどれか一つ達成できたら上出来かなと思っています。

ニセコクラシック総合3位以内

・ツールド北海道総合上位1/3以内

ツールド沖縄210km総合3位以内

・インカレロード、個ロード入賞

・学連クラス1に昇格

・出場する道内レース(ニセクラは除く)は優勝

練習計画は大方固まってきたので、無茶しない範囲で実行できたらと思います。今の研究室のM1の先輩方を見る限り、結構時間にゆとりがありそうなので、サボらなければ満足のいく練習ができそうです。有言不実行にならないようにしないと。

今年最後の投稿になると思いますので、来年もよろしくお願いします。よいお年を。