北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

にかいどーのれーすれぽーと

こんにちは、研究室の闇が深い二階堂です。

 

練習日記に関してはちゃんと書いてありますので、これをアップした後に別であげますね。

 

【前置き】〜後輩全員に向けて〜
なんと大事な大会を控えておきながら、ここ1ヶ月間の自転車でのワークアウトタイムは計14時間。自分でも振り返ってみて驚いた。ロード乗りなら(トラック選手でも)1週間最低8時間は乗りたいんだけども、そうもいかない。自分は平日9時〜早くて18時、遅くて22時ほどまで拘束され、昼休憩は20〜30分程しか与えられず、絶えず実験をさせらr…してる。ちなみに当然ながら、コアタイム内に学校にいないなんて事はあり得ないため、乗るのは朝一か週末。生きていくために週2でバイトをしつつ、月一で訪れるゼミの準備にも追われる。忙しいアピール乙って感じだけども、4年以上の先輩方の半数くらいは、多分僕と同等かそれ以上に大変(なはず)なのが現実なわけで。先輩方はメンタルが強く優しい人が多いので、なかなか忙しいアピールをしないけども、4年や大学院生になるとは(一部を除いて)そういう事だと伝えておく。自転車は好きだからやってるわけで、時間が無い中競技続けてるのすごいだろ〜って話をしたいのではない事をわかってほしい。(どちらかと言えば好きでもない研究をここまでやっている事に関して褒めて♡)
この話を受けて、1〜3年生に『自分が今何をどうしてどう過ごすべきなのか』を改めて考えてくれたら嬉しい。

 

【レース前日まで】
先ほど述べたような短い練習時間しか確保できなかったため、これまで以上に練習内容とピーキングに関して自分なりに頭を使ったつもり。具体的に何をしたのかは2年後あたりにまとめて書くけど、もし後輩で真剣にトラックをやろうと考えてる人がいればすぐにでも教えるので、ぜひ参考程度に。1週間に1.2回はバンク入りできるようになんとかスケジューリングしてスタンディングやフライング、そしてピストを前に進ませる感覚を忘れないようにした。あとは強度の確保。これは絶対。練習で出力が良かろうが悪かろうがそんなん知ったこっちゃない。身体を負荷に適応させて、本番に過去1強い自分を持っていく事を重要視した。これは当たり前なようで去年出来なかったので、その反省を元にした。結果的に、本番に向けてそこそこ出力は上がっていった。

 

【大会当日レース前】
種目はハロン(スプリント予選)、1kmTT、チームスプリント、スプリント、ケイリン。一見少なそうに見えるがスプリントもケイリンも予選があったため結局もがいたのは計10回。前日に機材等は調整できたので、そこそこスムーズに競技参加できたのは良かった。睡眠は微妙に浅かったが、身体の調子は悪くなかった。

 

【レース中】
ハロン(200mTT)  11"58  2位
微妙に風はあったが強くはなかった。第三者から見て最初の50mは良かったそうで、自分としても悪くなかったと思う。結論を言うと、ギアが軽すぎた。50m過ぎる前に回りきってしまって『おれハムスターなのかな?へけっ』といった感じになった。最近1475w出した時も52-14だったのでハロンもそれくらいのギア比あって良さそう。最後の50mは今まで使ったことのない筋肉の使い方をするほどに噛み合っていなかった。回転力が必要なのはもちろんだが、さすがにギア上げた方が良さそうなので今後の練習はその方針で行なっていこう。

・1kmTT  1"11"92  2位
これの反省が最も難しい。スタートはまぁ成功したかと言われれば成功ではないが大きな失敗があったわけでもない。自分が走る2人前くらいからそこそこに風が出てきていて、前半飛ばすとやばい事が堂田さんを見てわかったのでスタート時はそこまで無理しなかった。もしかしたらもうちょい上げてもいいのかもしれない。1周目はそこそこ怖がらずに回す。2周目はラスト半周の垂れを最小限にすべくやや省エネを意識。ラスト半周は気合で踏み切った。風で煽られたのは己の弱さ。ラスト半周の事だけ考えるとペース配分は悪くなかったのかもしれないが10秒切るならもっと恐れずトータルで速くなければならない。最初の加速をもう少し上げて、その後そのスピードを上手く殺さない走りをするのが必須。体力のみならず、回す技術が物を言う。これは練習していくっきゃない。己の課題が見つかった。出走前にハロン走ってないかんたが強そうやなぁと思ったけど、結果的にそうだった。

・チームスプリント (一応)1位
3走を務めざるを得なくなったので3走で出走。スタンディングはけっこう得意なのと、前後にスプリントの予選やらなんやらがあったので1走が良かったんだけどもとりあえずみんなでぼちぼちのペースで走った。風が強すぎて笑えた。

・スプリント  2位
ルールがわからないけどとりあえず出場。気が付けばとくささんと決勝。この日のとくささんはハロンで自己ベストの11"2をマークしていたので多分絶好調だったと思う。2先ルールだったので1戦負けても練習やってきた感じ2本目から優勢になるのはわかっていたので、後の2戦で勝ってやろうという思惑だった。とりあえず後手に回って最後まくる作戦。脳筋。正直これまた脚が回りきってしまった。脚がきつかった感覚は無かったが、とりあえずあれ以上に脚が回らなかった。特に2戦目はホイールのリム分の差?だったので悔しすぎ。もちろんとくささんのパワーと戦術的巧さがあったのは言うまでもない。ギアを少し上げてパワー付けて国体予選で再挑戦する。

ケイリン  2位
スプリント決勝からたった5分弱でスタートに立たされた。いくら競技間のレストは加味しないとは明記されてるとは言え、さすがにやばくね?と思った。とくささんはケイリン不出場だったので、スタート位置に立った時に自分だけ息が切れてるという意味不明な状態。他の皆さんはピンピンしていたのでこりゃやべえなと思った。長谷川さんに最初から上がった方が良いと言われたので最後尾スタートだったがペーサーが離れた瞬間一気にポジションを上げる。前から順に堂田さん、Gくん、自分、他の並びだったがこれが失敗だった。Gくんは他種目で結構良い走りをしていたのでつき切れせんやろと信用してしまった。堂田さんがラスト半周でヌアタックしていった事に気がついた時には時すでに遅し。そもそも半周になったらもうもがけば良かったやんけと思うのが普通だが、当時の自分は150m最大もがきor200m付き位置もがきが限界だと思ってしまっていたため、こしってしまった。Gくんをかわし、追いかけるがゴール前で5m程離れてしまっていた。最後Fくんが漁夫の利を得ようと刺しに来ていたので、死にものぐるいでもがいた。正直言って終始屍だったが、あの状態であそこまでやれる事に手応えを感じた。

 

【総評】
ルールも最低限しかわかってない状態で初めて挑んだ種目が多く、色々学ぶ事が多かった。自分の力不足と共に通ずる部分も見つかった。一応国体の選考タイムを切ってはいるが、必ず狙った種目で優勝して決定付ける。今回はお試しとして様々な種目に出たが、なんとなくそれぞれの楽しさや難しさ、そして適性度がわかった。出場種目の都合上1人だけ連続する事が多く、各種目それぞれ別の人に負けるという奇跡を起こしてしまった。この悔しさは忘れない。とりあえず身体を休めてまたコンディションを上げていこう。

最後になりましたが、機材を貸していただいているサイクル小野サッポロさんや競技継続において全面支援していただいている長谷川さん、ありがとうございます!

国体予選は絶対勝つ。

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