北海道大学自転車競技部の練習日記

北海道大学体育会公認の自転車競技部の練習日記です。部員がそれぞれ記事を投稿していきます。

止まらないハッピーメーター化

こんにちは、2年目の大宮です。ハッピーを実力だと信じたい某部員の気持ちがよく分かります。語弊がありますね。彼のは実力です。


3/15日
サイクリング。
練習に行く予定だったが、昨日の脚へのダメージが予想以上に大きかったのか、パワメの値は体感-60wと全く出ていなかった。昨日は「調子は上向きである」などと思っていたが、単に休息日明けだったからのようだ。道途中でサイクリングに転向。ところどころで桜が咲いていた、春の芽生え。


29.10km 1:08:30 ave.25.5km/h, 82w←


3/16月
阿蘇大周回×2。
メインはLSDで、ミルクロードと箱石峠でテンポ走。それぞれ20分ぐらいなのでL3はトータルで1時間の予定。一昨日L3で2時間弱走った結果、次の日の昨日脚が棒になっていたのでこれぐらいで。連日練習するべくTSSは極力抑えたい。
行き道はパワメの値と体感の出力が大体同じで、やはり昨日は疲労が溜まっていたのだあと思った。この時はまだそうとしか思っていなかった。
ミルクロードでは登りながら息が白くなっていき、気温が明らかに下がっていくのを感じていた。手もかじかんでいた。
周回に入り、箱石峠までの平地で異変に気付いた。パワメの値が高過ぎるのである。体感+50wである。そんなわけないだろうと思われる方もいるかもしれないが、割と本当にまじで正真正銘これぐらい高かった。寒さで乱れたのだろうか。実際にいくつかのセグメントで平均パワーとタイムを見比べたが、いずれも平均パワーは高いのにタイムは大きく落ちていた。
原因不明のまま、(パワメの値)-50w=(欲しい領域)になるように加減しながら1周した。


1周目 2:08:06 ave.26.9km/h, 201w


これまでのデータを見るに、1周のタイムはLSDで周回したときで2:03:00程度(平均約140w)、最速で1:56:40(平均187w)であったので、今回のタイムに対して平均パワーが明らかに高いことがわかる。
その後昼食を摂りながら閃いた。校正すれば良いのか。
校正して2周目へ。パワメの値と体感の出力がだいだい同じくらいになった(気がする。もう何も信じられない)。箱石峠でテンポ(と思われる領域)で走り、淡々と1周した。


2周目 2:09:58 ave.26.5km/h, 179w


前述の例と比べるとやはりパワーが高く出ている。今までと大きく変わる要因も見当たらず、単純に遅くなっているのが残念である。
そのまま帰路へ。ガーミン、バッテリー残り3%になってからの根性が素晴らしい。


186.01km 7:03:12 ave.26.4km/h, 173w


今日は明らかにパワーが高く、計画通りの練習になったか判断が難しい。何より遅くなっているのが辛いのである。
とりあえず明日からは校正してから出発しようと思う。


3/17火
金峰山にてSST15分×2。
今日はちゃんと校正して出発。
1本目232w
体感の割に値が高い気がする。
2本目 243w
やはり値が高いようだ。SSTに対してかなりきついイメージを持っていたが、こんな楽なはずがない。インターバルが長い感もあるが、麓まで下らないと登り切ってしまうので仕方がない。ということでおかわり。
3本目 270w
登り切ったので15分で終えたが、もう5分伸ばしても維持できそうである。しかし、この出力を20分維持したらFTPを更新してしまう。実走し始めて2週間も経たないのに昨年のベストを更新するとは考えにくく、比較できるデータもないが、パワメの値が高いと結論付けられるのではないか。ただ、この出力が本当であって欲しいと思っている自分がいることだけは確かである。
3本終了後、熊本城近辺をサイクリング。石垣等が崩壊したままの所が散見され、完全な復旧はまだまだのようだ。
今日は短めとあってTSSも150ぐらいで抑えることができた。


61.47km 2:37:27 ave.23.4km/h, 151w


3/18水
阿蘇大周回×2。
メインはテンポ走で、箱石峠SST〜LT走。
校正して出発。


1周目 2:04:02 ave.27.8km/h, 200w
2周目 1:55:01 ave.30.0km/h, 210w


2周目の箱石峠をL5あたりに入りながらクリアしたため、1周のラップを更新した。2周目でもペースを落とさず安定して走れるようになってきており、下地の部分が出来てきているのではないか。
ただ、パワメがハッピーなのもまた否めない。2周目の箱石峠FTPを更新し、さらには10分〜5時間のパワーカーブも軒並み更新していた。挙げ句の果てには、パワーゾーンの時間曰くL3とL4でそれぞれ約2時間出力していたという。L3で2時間ならわかるが、それと同じだけL4で走れるものなのか。これがハッピーの業というものか。
余談だが、ガーミンの設定をいくつか変更したら、帰ってきてもバッテリーが40%以上残っていた。


188.35km 6:48:06 ave.27.7km/h, 186w


FTPの(表面上の)更新に伴い、パワーゾーンの時間から練習の良し悪しを判断することは今日も出来なかった。


3/19木
金峰山にてSST15分×2。
昨日でハッピーメーター仕様でのFTPがわかったので、前回のSSTよりそれっぽいキツさだった。
1本目248w     2本目247w
3本目をスタートしようとしたが、脚パンで諦めた。2本で足りているかはわからない。
今日はサイクリングもせずさっさと帰ったら、帰宅後予報にもなかった雨が降った。今日は運が良いようだ。
練習とは関係ないが、検定中の教習車の目の前で原付きとママチャリが事故っていた。私も初心を忘れず気を付けていきたい。


46.34km 2:01:04 ave.23.0km/h, 131w


3/20金
阿蘇大周回×2。
メインはL3で、箱石峠をL4、周回終盤のアップダウンの短い登りをL5でクリアすることを目指す。
登りに入るまでの平坦の時点でテンポがキツかったが、よく考えたら各領域のパワーが上がったため当然であった。
箱石峠:閾値きっつ。
周回終盤のアップダウン:終盤になるほど1本1本の登りがじわじわ長くなるという嬉しいオプション。登りの途中でL5持たずに失速すること数回。筋疲労と思われる。


1周 1:55:22 ave.29.9km/h, 191w


昼食後、急遽2周目入ることなく帰還。
2周目の代わりと言ってはなんだが、帰りの二重の峠ではL5での走破を目指し踏んだ。ここが今年1番キツかった。


128.38km 4:31:28 ave.28.4km/h, 171w


トータルでL3約1時間半、L4約40分、L5約17分と、ターゲットに応じて程よい時間を充てられたのではないか。
札幌帰るまでには今日のメニューで2周とも走り切れるようになりたい。


3/21土
河内山周回×2。
stravaで見つけた周回コースで、1周30km。金峰山界隈である。ほとんど登りか下りしかないが、家から30分ぐらいで着くのが何より嬉しい点である。今日は午前中で帰る必要があるため、近場のこの周回で練習を行った。
1周目に試走を兼ねてテンポ走、2周目にLT走。2周目では、最初の10分ぐらいの登りの後のアップダウンで時々L5に入った。


1周目 1:11:57 ave.25.8km/h, 180w
2周目 1:01:27 ave.30.3km/h, 224w


この周回は下りの割合が高いため、平均パワーはそれぞれ1つ下の領域になった。なるほど、こういう時にNPを見れば良いのか。


NP:1周目198w   2周目241w


それぞれL3とL4の下限でなんとか持ち堪えた。
2周目の最後の登りは発狂しそうなぐらいキツかったが、昨日に引き続きL4の維持ができるまでにはなってきているようだ。
また、この周回のセグメントで他の方と比較したとき、先行できたタイムギャップ3sに対し、平均パワーは20wも高かった。やはりハッピーなようだ。仮にこの値が本当だとすれば、1時間に渡ってこれほどのパワーロスをしていることになる。これでは勝てるものも勝てない。まだまだパワーを削る余地があるはずである。
今日はかなり天気が良く、気温も20℃を超えた。


87.74km 3:21:32 ave.26.1km/h, 173w


トータルでL3約1時間、L4約40分、L5以上約18分であった。それぞれ程よい塩梅で練習出来たのではないか。


さて、明日は雨でオフである。一昨日と昨日でもう少しTSSを貯めたかったので、時間がないのが悔やまれる。明日は張ってしまっている筋肉を揉み揉みしながらゆっくり休み、明後日以降に備えていきたい。


<1週間の振り返り>
先週はL2〜L3でしか練習出来ていなかったが、L4(〜L5)でも練習出来るようになってきた。来週ぐらいから10分以下の領域(≧L5)についても、出力域を上げながら練習していきたい。
また、パワーゾーンに関係ないが、速筋が使える状況にないと感じている。ダンシングでの加速でもぬるっとした感じがし、"キレ"と呼ばれる加速度の大きい動きが出来ていない。瞬発系の練習(L7?)を3月中に行うか少々悩ましい。